お墓の疑問シリーズ① 「生前墓」とは
こんにちは。熊本は今日も気持ち良く晴れています。
さて、「生前墓」または「寿陵墓」という言葉をご存知ですか?
これまでお墓は故人が亡くなった後に家族の方がご用意されるのが一般的でしたが、
平均寿命が長くなり、終活といった人生の終焉を考える機会が増えるに伴い、お墓について考える機会も増えてきています。
そういった中で生前墓(=寿陵墓)を建てられるといった選択も増えています。
生前墓とは文字通り生きている内に建てるお墓のことを指します。
ずばり、生前墓にはどんなメリット・デメリットあるのでしょうか。
- メリット① 墓地の場所を選べる
- メリット② 好きなデザインや石の種類を選べる
- メリット③ 亡くなった後に家族が慌てなくてすむ
- メリット④ 生前墓は相続の対象にならないので、相続税対策として有効
- メリット⑤ 「生前墓」=「寿陵墓」は縁起が良い
▲デメリット① 生前から年間管理料等の維持費が発生する
何やらメリットの方が多いですね。
そうなんです、生前墓はメリットだらけなんです!
メリット①の墓地の場所を選べるというのは非常に重要です。
お墓参りに行きやすい立地を選ぶのはもちろんですが、霊園から眺める景色にも注目しましょう。ご自分がお墓に入られた後、気持ちの良い場所で眠りたいと思いませんか?
またお墓参りにいらっしゃるご家族が訪れて気持ち良くなれるような景色があれば心の慰めにもなります。阿蘇の山なみや八代の海を一望できる環境の霊園もあります。
様々な霊園がありますので、景色を基準に考えられてもいいかもしれません。
メリット④は現金でお墓を建てるお金を残しておくと相続税の対象となりますが、既に建っているお墓は相続税の対象にならないので残された家族への負担も減りますよ。
メリット⑤の「寿陵墓」ですが、「寿陵」とは古代中国の風習で生前にお墓を建てたり、お墓について家族で話し合うことは縁起の良いこととされており、長寿や子孫繁栄を招くと言われています。
日本では1500年以上もの昔から「寿陵」の風習がありました。というのも、日本書紀には仁徳天皇が現在の大阪府堺市で御陵(天皇のお墓)の築造を始めたことが記録されています。また、昭和天皇も生前に「武蔵野陵」(東京都・八王子市)を築造されており、お崩御なりになられた日の夕方にはこちらで埋葬が行われました。
無理に生前墓を建てられなくても、元気な内にご家族と一緒に墓地の目星をつけられても良いかと思います。
今は自治体、お寺の管理する墓地に加え民間の霊園も多くあります。残された家族がお墓参りしやすい立地や自家用車を使った場合の利便性、管理体制の充実度、利用できる施設やサービスの充実度に注目されてみられてください。
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